南米大陸の南東部に位置するアルゼンチンは、ヨーロッパからの移民が多く、そこに南米の人の情熱さが合わさって、独特の世界を作り上げています。
また資源豊かで、19世紀末は世界で最も裕福な国だったためか、「南米一プライドが高い国」とも言われているんですね。
ちなみに外見へのこだわりが強く、30人に一人は整形しているとか。驚きですね!
そんなアルゼンチンの魅力的な遊び方を紹介していきます。
氷河をトレッキングしてみる
アルゼンチンは南北に長いので、「ペリト・モレノ氷河」も見ることができます。地球温暖化の影響で毎年小さくなる氷河が多い中、ここは現在も成長と崩落を繰り返し、ほぼ同じ大きさを保っているんです。
崩落シーンは迫力満点で、静寂の中15分ごとに、ビキビキ、ドッカーンと、落雷のような音がしたと思うと、大きな波と水煙が上がります。
氷河の上を歩いて、ウィスキーで乾杯すれば、高級バーでも味わえない格別の味を体験できますよ。
ベストシーズンは12月〜3月。考え得る限りの防寒対策をして行きましょう。カメラも寒さでバッテリーがすぐなくなるので、予備を忘れずに。
ワインを飲みまくって、牛肉を食べまくってみる
アルゼンチンの二大美食が、アルゼンチンワインと牛肉です。アンデス山脈のミネラル豊富な雪解け水が、強いコクを生み出します。ちなみに、ソーダ水で割って飲むのがアルゼンチン流なんです。
また、アルゼンチンの牛肉の一人あたりの消費量はなんと世界一。しかも日本の1/5程度で買えますので、旅行中は牛肉料理もおすすめですね。
猛獣に触れてみる
ブエノスアイレスから80kmのところにある「ルハン動物園」。世界一危険な動物園と呼ばれ、トラと散歩したり、熊にミルクをあげたりできるんです。猛獣は子供の頃から犬と一緒に育てられているため、従順だとか。
開業から20年間、一度も事故を起こしていないらしいですが、私は遠くで見るだけにしておきます(笑)
世界3大瀑布「イグアスの滝」で水しぶきを浴びてみる
パラグアイ、アルゼンチン、ブラジルの国境にまたがる滝で、北米のナイアガラの滝、アフリカのビクトリアの滝と並ぶ、世界3大瀑布の1つです。
イグアスの滝を見る場合、ブラジル側とアルゼンチン側では印象が全く違うので、両国側から見るのがおすすめです。
悪魔ののど笛と呼ばれるポイントは水量が最も多く圧巻ですね。記念写真を撮ってくれるプロのカメラマンにお金を払ってでも撮ってもらいましょう。水しぶきの勢いは特殊なカメラでないとなかなか撮れませんので。
ボートで滝壺に突っ込むツアーや、ヘリコプターで滝を見下ろすツアーはブラジル側のみで体験できます。
ですが、水量は他の2つより遥かに多く、なんと毎秒6万5000トン。500mlのペットボトルにして、1億3000万本分です。日本国民が一人一本ずつペットボトルを飲み干せば、イグアスの滝の一秒間の水量と同じになるわけです。想像を絶するスケールですね。
ブラジル側からは滝全体が見え、アルゼンチン側はより滝に接近しているため、落下する水の脅威を全身で感じられます。
さらに滝に近づきたい人は、ゴムボートに乗って、イグアスの滝に突っ込むツアーに参加しましょう。ずぶ濡れになりますので、雨合羽を忘れずに。
情熱的なタンゴを体験してみる
アルゼンチン生まれのタンゴ。日本からわざわざタンゴ留学する方もいるほどです。きらびやかなバンドネオンの音楽に合わせて、鮮やかなドレスを着たダンサーが舞う姿は、旅のいい思い出になるでしょう。
観光の基礎知識
日本からのアクセス:
ニュージーランド経由、アメリカのダラス、サンフランシスコ、アトランタ経由などがあり、所要時間は26~33時間です。
旅行ベストシーズン:
10月~11月の春は過ごしやすく、草花が綺麗に咲き、水量も増えるので滝も迫力があります。またピーク時期ではないため観光客も少なく、ホテルやツアーも比較的安いんです。もう一つのベストシーズンは3月~4月。暖かく水量もあります。5月は水量はありますが、若干寒くなります。
英語が通じるか:
観光地や高級レストランでは通じます。特に若者は英語を話す人が多いですね。
旅行者の交通手段:
渋滞が多いアルゼンチンでは、地下鉄が一番便利です。以前日本で使われていた車両を使いまわしていることも多く、車内に日本語の表示があることも。
主な観光都市:
ブエノスアイレス(首都)、プエルト・イグアス(イグアスの滝を見る拠点)