三大宗教の聖地エルサレムを擁し、歴史と現代が交錯する魅力的な国、イスラエル。古代から続く聖地巡礼の道のりから、死海での浮遊体験まで、この小さな国には驚くほど多彩な魅力が詰まっています。今回は、実際に現地を訪れた体験をもとに、イスラエル旅行の見どころと実用的な情報をお届けしますね。
ヤッファ旧市街を散策してみる
アーティストたちの文化的な集まる場所として知られるヤッファ旧市街。古い街並みの小道には、ギャラリーやアトリエ、アクセサリーショップ、博物館、カフェなど、想像できるものすべてが揃っています。世界各地からアーティストが集まる、とても魅力的なエリアですね。
プーリームを楽しんでみる
プーリームは、ユダヤ教の重要な祭りの一つです。毎年春頃に開催され、街中が賑やかなお祭り騒ぎになります。仮装をした人々が街を練り歩く姿は、まるでカーニバルのような雰囲気で楽しめますよ。
イスラエルグルメを味わってみる
イスラエルの料理は、中東の香辛料とヨーロッパの調理法が融合した独特の味わいが特徴です。フムスやファラフェル、シャクシュカなど、日本ではあまり馴染みのない料理も多いですが、一度食べると病みつきになる美味しさですね。
ジュデアン砂漠でアドベンチャーしてみる
エルサレムの東に広がるジュデアン砂漠は、聖書の舞台としても知られる神秘的な場所です。ラクダに乗ったり、ベドウィンのテントで一夜を過ごしたりと、非日常的な体験ができますよ。
エルサレム旧市街を巡礼してみる
ユダヤ教、キリスト教、イスラム教の三つの宗教の聖地として崇められる街、エルサレム。世界遺産に登録された旧市街地は、わずか1km四方の中に三大宗教の聖地が点在しています。
イスラム教の聖地であり現存する世界最古のイスラム建築とされる「岩のドーム」、キリストの墓とされる場所に建つ「聖墳墓教会」、キリストが有罪判決を受けた後に十字架を背負って歩いた「ヴィア・ドロローサ」など、予備知識なしに行くとカルチャーショックを受けるかもしれませんが、それもまた貴重な体験になりますね。
嘆きの壁で祈りを捧げてみる
ユダヤ教の聖地「嘆きの壁」。黒装束にシルクハットを被ったユダヤ教徒が、壁の前で祈りを捧げる姿は圧巻です。観光客も壁に向かって祈ることができ、小さな紙に願い事を書いて壁の隙間に挟む光景をよく見かけますよ。
エルサレムの夜景を堪能してみる
日が沈むと、エルサレムの石造りの建物がライトアップされ、昼間とは違った幻想的な美しさを見せてくれます。オリーブ山からの眺めは特に素晴らしく、聖なる都の夜景は心に深く刻まれることでしょう。
死海で浮遊体験してみる
ヨルダンとイスラエルの両国にまたがる塩湖、死海。塩分濃度が33%もあるため、魚や微生物は生きられません。でも、このミネラルたっぷりの海水は天然のエステとも言われているんです。
泳げない人でも、ラッコのように仰向けになって空を眺めることができますよ。ただし、体に傷があるとしみるので要注意です。また、水の入ったペットボトルを用意して、目に死海の水が入った時はすぐに洗い流しましょう。海に入れるのは3月〜10月がベストシーズンです。
知っておきたい基本情報
日本からのアクセス方法と所要時間
イスタンブール経由が最も早く、テルアビブまでの所要時間は約14時間40分(乗り継ぎ時間は除く)です。ヨーロッパ経由だと経由地によって異なり、所要時間は15〜18時間(乗り継ぎ時間は除く)となります。
旅行のベストシーズン
イスラエルのベストシーズンは気温が穏やかな春(3〜5月)と秋(10月)ですね。特に2月末から4月上旬まではゴラン高原などで野花が咲く美しいシーズンです。6月〜9月の夏の間は気温が上がって暑くなりますが、雨がほとんど降らず毎日真っ青な晴天に恵まれる日が多くなります。
治安について
情勢は急に変化することがあるため、常に最新情報を確認して行動してください。イスラエルと聞くとまず治安面が心配されますが、旅行者にとって一番注意すべきは、スリや置き引きなど一般的な軽犯罪です。また、現地の人と軽率に政治や宗教の話をすることは避けた方がいいでしょう。
市内での移動方法
テルアビブ市内の移動手段としては、徒歩またはタクシーが最適です。ミニバスタクシー(シェルート)も公共バスと同じ路線を運行しており、本数も多く平日はやや安く利用できます。バスのネットワークは広範で、市内中心部は一律料金で利用可能です。タクシーは屋根の上に表示灯がついているのですぐ分かり、料金はメーター制で夜間は割増料金となります。
英語での旅行について
イスラエルでは英語が使えることを国家としても重要と考え、ヘブライ語と英語の併用が行われています。学校教育でも第2言語として英語教育が行われていますし、大学などの高等教育機関では英語で授業が行われているそうです。なので、英語のみでの旅行は全く問題ありませんよ。