ブルガリアって、「あ、ヨーグルトの国ね」としか思われがちですが、実はとても魅力的な国なんです。紀元前より交通の要所だったため、ギリシア、ローマ、オスマン帝国、ロシアなど様々な民族の影響を受けた多文化の国。その歴史の深さは想像を超えるものがあります。ぜひ最後まで読み進めて、ブルガリアの奥深い魅力を発見してくださいね。
ブルガリアの伝統文化を体験してみる
ブルガリアの民族衣装は本当に美しいんです。色とりどりの刺繍が施された伝統的な衣装は、長い歴史の中で培われた文化の象徴。お祭りや特別な行事で見ることができますよ。
ネセバルの古代遺跡を散策してみる
3千年の歴史を有する古代都市ネセバルは、町全体が世界遺産に登録されています。古代から戦争が頻繁に行われ、トラキア人、ギリシャ人、ローマ人に支配され、ビザンチン帝国、さらにブルガリア帝国へと変遷してきました。
現在は黒海で最も有名なリゾート地となっています。ブルガリアらしい木造建築を巡りながら、黒海の美しい景色と古代遺跡を同時に楽しめるんです。大きくない街なので、のんびり歩いて回ることができますよ。
リラ修道院の絶景フレスコ画を鑑賞してみる
ブルガリア最大のブルガリア正教会の修道院、リラ修道院。創設はなんと10世紀!もちろん世界遺産です。ブルガリアで最も文化的、歴史的、建築学的に重要な遺跡と言っても過言ではないでしょう。
最大の見どころは天井の繊密なフレスコ画です。ソフィアから車で2時間半とちょっと遠いですが、到着するまでの山道の景色も本当に楽しいですよ!
海抜1147mにあるリラ修道院では、天井や壁を埋め尽くす極彩色のフレスコ画が圧巻です。聖書の36場面が描かれたカラフルな絵画は、まさにビザンチン文化の至宝。修道士の居住空間の数部屋が観光客に開放されており、宿泊もできるんです。周辺は国立公園に指定されており、トレッキングコースも整備されています。修道院でブルガリアの芸術・文化に触れた後、その豊かな自然を満喫してみてはいかがでしょうか?
ソフィアの歴史ある教会を巡ってみる
アレクサンドル・ネフスキー大聖堂は、首都ソフィアにあるブルガリア正教会の大聖堂です。ネオ・ビザンチン様式の建築で、丸い黄金の屋根が特徴的。アレクサンドル・ネフスキーとは1200年代の王様の名前なんです。
聖ゲオルギー丸教会は、レンガ造りの教会です。ホテルの敷地内にひっそりと佇んでいるので見逃しそうですが、実はソフィア市内で最も古く、最も保存状態が良好なローマ時代の建築なんです。建設はなんと4世紀!しかも現役で使われているというから驚きですね。毎日礼拝が行われ、正教会合唱曲(ビザンチン音楽)が歌われています。
カザンラクの薔薇祭りを満喫してみる
ブルガリアは薔薇の一大産地として有名です。最大の産地「カザンラク」では、5月末から6月初めに薔薇の収穫を祝うお祭りが行われます。
バラ祭り自体は一ヶ月以上続きますが、見どころは最後の三日間。民族衣装を着た女性が薔薇を摘んだり、広場では踊ったり、伝統衣装のパレードが行われます。ただし、バラ畑への道は当日には交通規制で車が通れなくなってしまうので、個人で行くのはちょっと大変かもしれません。薔薇モチーフのグッズもたくさん手に入りますよ。
ブルガリアのお土産を選んでみる
お土産には、バラの香料をたっぷり使ったボディクリーム、石鹸、シャンプー&リンス、入浴剤などがおすすめです。伝統模様を施した陶器、ワインやハーブティーも人気ですね。バラの国ならではのお土産は、きっと喜ばれることでしょう。
ブルガリア・ソフィア観光の実用的な基礎知識
アクセス方法
日本からヨーロッパ各都市経由で、フランクフルト、イスタンブール、ウィーンからの経由便があります。日本からヨーロッパまで約12時間、ヨーロッパからソフィアまでは約2時間です。乗り換え時間を含めると3〜7時間程度を見込んでおくといいでしょう。
ベストシーズン
暖かく過ごしやすい4月から10月がおすすめです。特に7・8月は最高の季節ですね。薔薇祭りを見たい方は5月末から6月初めを狙ってみてください。
治安と言語
治安は良好で、安全に旅行を楽しめます。英語については、若者にはほとんど英語が通じるので、基本的なコミュニケーションは問題ありません。観光地では特に英語対応が充実していますよ。
主な観光都市:
ソフィア:首都。ヨーロッパ最古の都市の1つで、なんと7000年もの歴史があります。
プロヴディフ:ブルガリア第二の都市。ローマよりも歴史が古いというから驚きですね。