ヨーロッパらしい雰囲気を存分に味わいたいなら、ミュンヘンが断然おすすめです。歴史ある美しい街並み、本場のソーセージとビール、そして豊かな文化が織りなす魅力的な都市で、きっと忘れられない体験ができるでしょう。今回は、ミュンヘンとその周辺の見どころを詳しくご紹介します。
屋外ビアガーデンを体験してみる
ミュンヘンといえば、やはりビール文化は外せませんね。人々が集う屋外ビアガーデンは、まさに一石二鳥の楽しさを提供してくれます。香ばしいソーセージの香りとビアホールの活気ある雰囲気を同時に楽しめるんです。
地元の人々と一緒に「プロージット!」(乾杯!)の掛け声で盛り上がれば、ミュンヘンの魅力を存分に感じられます。特に夏の夕暮れ時のビアガーデンは格別で、仕事帰りの地元民と観光客が入り混じった国際的な雰囲気が楽しめますよ。
BMW博物館を見学してみる
シュトゥットガルトにポルシェやメルセデス・ベンツの博物館があるように、ミュンヘンではBMWは絶対に外せないスポットです。BMW本社に隣接する博物館では、同社がかつて航空機エンジンやボートから始まり、現在の高級車ブランドに至るまでの歴史を詳しく学べます。
特に注目したいのは、愛らしいイセッタ(Isetta)、クラシックなミニクーパー、そして迫力満点のロールスロイス・ファントムです。隣接するBMWワールドと併せて見学すれば、丸一日楽しめるボリュームがありますね。
見学のコツ:展示が充実しているため、荷物は最小限にして、歩きやすい靴で訪問することをおすすめします。
ミュンヘン・レジデンツを探訪してみる
外観からは想像できないほど豪華絢爛な宮殿博物館が、このミュンヘン・レジデンツです。バイエルン王家の居住地として使われていた宮殿内部は、まさに圧巻の一言に尽きます。
金箔で装飾された天井画、豪華なシャンデリア、精巧な工芸品の数々など、すべてが写真に収めたくなる美しさですね。特に「アンティクヴァリウム」と呼ばれる大ホールは、ルネサンス様式の傑作として必見です。
かなり広大な施設のため、じっくり見学すると半日でも足りないほどのボリュームがあります。ドイツの歴史と芸術の深さを実感できる、まさに文化的な宝庫と言えるでしょう。
ノイシュヴァンシュタイン城を訪れてみる
ディズニーランドのシンデレラ城のモデルにもなった、ドイツで最もロマンティックなお城がノイシュヴァンシュタイン城です。ドイツで1つだけお城を訪問するなら、迷わずここを選びましょう。
四季折々の美しさが楽しめるのも魅力の一つです。春は新緑、夏は青空とのコントラスト、秋はアルプスの紅葉、冬は雪化粧した幻想的な姿と、いつ訪れても異なる表情を見せてくれます。
この城を建設したルートヴィヒ2世の波乱万丈な人生を事前に調べておくと、より一層深く楽しめますよ。人気観光地のため2時間待ちもあるので、必ず事前に公式サイトでネット予約をしておきましょう。
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ケーニヒス湖でリゾート気分を味わってみる
「ドイツのフィヨルド」とも称されるケーニヒス湖は、ドイツ随一のリゾート地として知られています。朝早くの遊覧船に乗船してみることをおすすめします。
天気が良い日の湖面は、まさに鏡のように美しく、周囲のアルプスの山々が映り込む光景は息を呑むほどです。船員さんが伝統のアルペンホルンを演奏してくれるのですが、山肌に響くこだまと共に、まるで天国にいるような気分を味わえますね。
特に秋の紅葉の時期は格別に美しいのでおすすめです。帰りの船の時間まで、湖畔のレストランで地ビールを飲んだり、名物の燻製魚を味わったり、のんびりとした時間を過ごせます。ミュンヘンから車で約2時間のアクセスです。
美術館を巡ってみる
ミュンヘンは芸術の街としても知られており、素晴らしい美術館が数多く点在しています。中でも必見なのがアルテ・ピナコテークとノイエ・ピナコテークです。
アルテ・ピナコテークでは、14世紀から18世紀の古典絵画コレクションを鑑賞できます。一方、ノイエ・ピナコテークでは18世紀後半から20世紀初頭の絵画と彫刻が展示されており、セザンヌやゴッホ、モネといった印象派の巨匠の作品も多数収蔵されています。美術に詳しくない方でも、世界的な名画の迫力に圧倒されること間違いなしですね。
周辺の田舎町を散策してみる
ミュンヘンを拠点にすれば、バイエルン州の魅力的な田舎町へ日帰りで足を延ばすことができます。特におすすめなのが以下の3つの町です:
- ノイシュヴァンシュタイン – 「白鳥の城」として世界的に有名な、ルートヴィヒ2世の夢の城
- オーバーアマガウ – 伝統的な木彫り工芸で知られる美しい山間の村
- ミッテンヴァルト – アルプスの麓に佇む、まるで絵画のような美しい町
どの町も独特の魅力があり、ドイツの田舎風景とアルプスの雄大な自然を満喫できます。特に秋の紅葉シーズンは格別の美しさですよ。
ドイツ観光の実践的な基礎知識
日本からのアクセス
成田・羽田からフランクフルト経由、または直行便でミュンヘンまで約12時間のフライトです。時差は8時間(夏時間は7時間)となります。
ベストシーズン
観光には温暖な5月から10月がベストシーズンです。特に9月半ば〜10月上旬には、世界最大のビール祭り「オクトーバーフェスト」が開催されるので、この時期は特におすすめですね。12月はロマンティックなクリスマスマーケットが楽しめますが、かなり寒くなるので防寒対策は必須です。
治安
ミュンヘンは比較的治安の良い都市ですが、サッカーの試合がある日は熱狂的なサポーターで街が盛り上がるため、巻き込まれないよう注意が必要です。一般的な観光地での貴重品管理は、他のヨーロッパの都市と同様に気をつけましょう。
市内交通
公共交通機関は地下鉄(U-Bahn)、路面電車(トラム)、バスが充実しています。日本と違い流しのタクシーはないので、中央駅前のタクシー乗り場を利用するか、電話で呼び出す必要があります。チップは料金の5〜10%程度が目安です。
言語
ドイツ語が公用語ですが、観光地やホテル、レストランでは英語も比較的通じます。簡単なドイツ語フレーズ(「ダンケ(ありがとう)」「ビッテ(お願いします)」など)を覚えておくと、より親切にしてもらえる印象がありますよ。
文化的な注意点
レストランではサービス料込みの料金設定が多いですが、満足した場合は10%程度のチップを渡すのが一般的です。また、手を挙げる動作は歴史的な理由から誤解を招く可能性があるため、レストランでウエイターを呼ぶときは人差し指を上げるか、アイコンタクトを心がけましょう。
ミュンヘンは歴史と現代が調和した魅力的な都市です。本場のビール文化から芸術、そして周辺の美しい自然まで、多彩な魅力を持つこの街で、きっと素晴らしい思い出が作れるでしょう。計画的に回れば、充実したドイツ旅行が楽しめますね。