日本ではあまり知られていませんが、第二次世界大戦まで「東欧の小パリ」とも呼ばれたルーマニア。国名の語源はラテン語で「ローマ人の土地」という意味なんですね。
ヨーロッパらしい繊細な建築物、美味しい料理、美しい自然に恵まれた、まさに旅行者にとって最高の国の一つです。今回は、そんなルーマニアの魅力をたっぷりとご紹介していきますよ。
世界遺産「シギショアラ歴史地区」を散策してみる

中世の面影を色濃く残すシギショアラは、まさに時が止まったような美しい街です。ドイツ、ハンガリー、ルーマニアの文化が混在する複雑な歴史を持つ場所で、1~2時間かけてゆっくり散策した後は、カフェやレストランでのんびり過ごすのがおすすめですね。
毎年7月には「中世シギショアラ祭(Sighișoara Medieval Festival)」が開催され、剣技やダンス、音楽演奏などが楽しめる華やかなお祭りも見どころの一つです。
「ペレシュ城」を見学してみる

ルーマニア王室の夏の離宮として建てられたペレシュ城は、ルーマニア国内で最も壮麗な城と言っても過言ではないでしょう。ルネサンス様式の美しい建物で、内部ツアーでは世界中から集められた貴重な兵器コレクションを見ることができます。その豪華さには本当に圧倒されますよ。
「ブラン城」を探検してみる
14世紀頃に建てられたブラン城は、あの有名なドラキュラ伯爵の城のモデルとして知られています。山の頂きにそびえ立つ姿はまさにミステリアスで、吸血鬼映画の撮影地としても使われてきました。城内を歩いていると、まるで物語の世界に迷い込んだような不思議な気持ちになりますね。
ちなみに、ルーマニアではカジノも合法なので、夜の楽しみとして体験してみるのも面白いかもしれません。
ルーマニア観光の基礎知識
日本からのアクセス
モスクワ、ウィーン、フランクフルト、イスタンブール、ローマ経由などのルートがあり、乗り継ぎ時間を含めて約15時間のフライトになります。
旅行のベストシーズン
ベストシーズンは5~11月ですね。ドナウデルタや黒海沿岸のリゾート地なら6~8月が特におすすめです。モルドヴァ地方やマラムレシュ地方の美しい紅葉を楽しみたいなら、9~11月がベストタイミングです。
治安について
比較的治安は良好ですが、首都ブカレストやリゾート地では偽警官による両替詐欺やスリが多発しているので注意が必要です。
人気の宿泊エリア
ブカレストの中心地なら5つ星ホテルでも一泊1万円ほど、ブラショフの中心地では4~5つ星で一泊1万円前後と、かなりリーズナブルに宿泊できます。
言語事情
首都では英語がかなり通じますが、地方では通じにくいことが多いですね。
主な観光都市
- ブカレスト:ルーマニアの首都
- シナヤ:王室の避暑地として発展した美しい町
- ブラショフ:中世の雰囲気が残る魅力的な都市
- ブラン:ドラキュラ城で有名な風景豊かな小さな町

