15〜16世紀に海運交易都市として栄えた、美しき城塞都市ドブロブニク。
紺碧のアドリア海、白い城壁、オレンジ色の屋根のコントラストが印象的で、ジブリ映画「魔女の宅急便」の舞台の1つにもなりました。しかし、1991年のユーゴスラビア内戦時には、一日に2000発もの爆弾が落とされ、一時は廃墟となってしまいました。その後、市民と世界中から集まったボランティアが、古い資料を参考に瓦や彫刻、レリーフを建設当時と全く同じ素材と道具で修復。現在は平和を取り戻していますが、屋根のみが妙に新しいのは、この戦争の傷跡なんですね。
城壁の上から旧市街を眺めてみる
ドブロブニクで一番の見どころが、オレンジ色の屋根と紺碧のアドリア海のコントラスト。この美しい景色は世界遺産にも登録されています。旧市街は城壁に囲まれているので、城壁の上をくるりと一周してみましょう。地の果てに立つような感覚を味わえますよ。
雑誌でよく見るドブロブニクを一望できるショットを撮りたい方は、街の背後にそびえるスルジ山(標高412m)に登るのがおすすめです。たっぷりと目に焼き付けた後は、城壁の内側に張り巡らされた遊歩道で一周してみてください。
夕日の路地を散策してみる
上から見るドブロブニクも素敵ですが、私が思う一番の見どころは細かく伸びた石畳の路地なんです。夕日が路地に差し込む様子はとても幻想的!城壁の中は歩行者と自転車のみが通行できるので、安心して歩けます。海風が吹き抜ける路地をのんびり散策すれば、最低でも3時間は楽しめますよ。
路地を歩きながら探したいのが、ダルマチア地方にちなんだダルメシアン柄のスカーフやネクタイ、修道院のコスメ、伝統的な刺繍などのお土産。城壁を利用したおしゃれなカフェで一息つくのもおすすめです。
ナイトライフを楽しんでみる
ドブロブニク旧市街は夜遅くまで人で賑わっており、昼とは違う雰囲気が楽しめます。このナイトライフを楽しむためにも、宿泊は旧市街周辺がおすすめですね!
フヴァル島でラベンダーを感じてみる
ラベンダー栽培が有名で、「ラベンダー島」の別名がつくほどのフヴァル島。アドリア海でも特に人気のリゾート地で、町はこじんまりとしていて散策にぴったりです!雰囲気ある路地を散策しながら、石の階段を上ること約30分で絶景ポイントに到着できます。
青の洞窟で神秘体験してみる
フヴァル島の港からボートで2時間、青の洞窟に到着です。洞窟に差し込む太陽光が海底に反射し、まさに神秘的な青い世界が広がります。イタリア・カプリ島の青の洞窟が有名ですが、クロアチアの青の洞窟は観光客も少なくゆっくり楽しめるんです。体を縮めて洞窟に入り、頭を上げた瞬間、ボートに乗り合わせた一同は一斉に歓声を上げることでしょう。洞窟内で泳ぐこともできるので、水着をお忘れなく!
プリトヴィツェ国立公園で大自然を満喫してみる
エコロジーバスや遊覧船で移動するのも楽しい国立公園です。すべての湖をめぐると6時間ほどかかるので、1泊するのがおすすめ。翌朝はちょっと早起きして散歩に出かけてみましょう。朝もやがたち込めた湖はとても幻想的です。
ベストシーズンは、水量が多い5月〜6月、または紅葉が美しい10月〜11月。晴れの日もいいですが、雨の日は水量が増し、滝がより豪快になります。天気が悪い時はポンチョとウォーキングシューズを持参しましょう!世界遺産のため、園内のレストランが少ないので、軽食やドリンクは持参するといいでしょう。
観光の基礎知識
日本からのアクセス
ヨーロッパ各都市(フランクフルト経由、パリ経由、ウィーン経由)での乗り継ぎが必要です。日本からヨーロッパ各都市へは10〜12時間、乗り継ぎ時間が3〜7時間、そこからクロアチアまでは1時間半〜2時間の飛行時間です。
ベストの旅行シーズン
ベストシーズンは4月〜10月。アドリア海が最も美しく、お天気に恵まれる確率が高い時期です。
治安について
凶悪犯罪も少なく、ヨーロッパでも治安の良い国として知られています。
市内での移動
ザグレブ、スプリット、ドブロブニク等では、観光スポットが市内中心部に集まっているので、徒歩で十分回れます。
ドブロブニクでおすすめの宿泊エリア
①旧市街周辺:ドブロブニク旧市街で夜遅くまで遊べる最高の立地です。
②ラパッド地区周辺:リゾートホテルが集中し、美しい砂浜も楽しめます。
③グルージュ地区周辺:近くに長距離バスターミナルがあるので、周辺都市をめぐる人には大変便利な立地です。
宿泊費の目安(ハイシーズン:主に6〜9月)
- 5つ星ホテル:300〜500ユーロ
- 4つ星ホテル:200〜400ユーロ
- 3つ星ホテル:85〜175ユーロ
- 2つ星ホテル:45〜60ユーロ
- 民宿やユースホテル:15〜25ユーロ