中世の美しい街並みが残る「百塔の街」プラハ。ロマンチックな石畳の街を歩きながら、数世紀の歴史を感じる建築物や文化に触れる旅はいかがでしょうか。今回は、プラハの魅力的な観光スポットや楽しみ方をご紹介します。実際に訪れた経験をもとに、効率的な回り方や隠れた魅力もお伝えしますので、ぜひ旅行計画の参考にしてくださいね。
シンボルのプラハ城は、数世紀にわたり増改築され、その結果世界で最も大きい城の1つとなりました。また現存するヨーロッパ最古の石橋、カレル橋も必見です。音楽家や大道芸人が橋に集まって、活気ある雰囲気を作り出しています。
14世紀に、芸術と自由を愛する皇帝カレル4世の元、大規模な都市開発が行われ、美しい街へと発展しました。カレル4世の功績により、プラハはロマンチックな都市になったのは間違いありません。
旧市街広場を散策してみる
旧市街広場では、大道芸人が芸をしていたり、地元民が思い思いに戯れています。なんとなく通りすがっても、無意識にこの自由奔放な雰囲気に影響されるでしょう。これもプラハが恋愛に適した街だと言われる由縁の1つです。
天文時計から街全体を眺めてみる
もう1つの人気夜景スポットが、世界最古の天文時計。旧市街広場にある旧市庁舎の外壁にかかっており、なんと1410年代に造られたものです。旧市庁舎の塔は高さ70mほどなので、ここから見るプラハの夜景は最高です。私が行った時は夜8時まで営業していました。ちなみに、天文時計は毎日正時には、1、2分間人形の仕掛けが現れるのですが、それを見る観光客も多いです。
トラムで街を散策してみる
プラハ市内どこを歩いてもトラムがよく目につきます。街がコンパクトなので、歩きでも全然観光できますが、効率よく移動するにはトラムが一番オススメです。地下鉄と違って観光ができるので。ちなみに、プラハの交通機関(地下鉄・トラム・バス・ケーブルカー)は共通の切符を使用します。
プラハ城を朝一番で散策してみる
世界最大のお城:「プラハ城」(ギネスブックにも登録)。敷地内には旧王宮や修道院まであり、二日かけて見学する人もいるほど大きいです。高台に建つので、プラハの街並みを見渡せます。午後は入場に1時間待ちも珍しくないので、朝一番(午前9時前)に行きましょう。地元の人がけっこう散歩していますが、城内に入る人は少ないので、のんびり見学できます。池の白鳥に餌をやったりして癒されてください。
温泉街「カルロヴィ・ヴァリ」を散策してみる
ローマ風のお風呂が体験できる温泉街「Karlovy Vary(カルロヴィ・ヴァリ)」。温泉水に30種類のミネラルが含まれているうえ、なんと飲めます(しょっぱいだけでおいしくはありませんが)。スパワッフルも名物です。アクセスはプラハから電車で2時間ほどです。
チェコの美食を味わってみる
チェコで一番外せないのが、ビールと豚足。豚足は二人で一本でお腹いっぱいになります。ぜひ試したいのが、小麦粉を蒸したチェコの伝統料理「クネドリーキ」、お菓子である「トゥルデルニー」、じゃがいものパンケーキである「ブランボラーク」、煮込みシチューである「グーラッシュ」です。
プラハ観光の基礎知識
◆ 日本からのアクセス
日本からミュンヘン、ヘルシンキ、イスタンブール、ロンドン経由便があり、所要時間はいずれも15時間程度です。
◆ 旅行ベストシーズン
穏やかで過ごしやすい6~9月。
◆ 治安
日本に比べて危険ではありませんが、地下鉄、デパートなど人ごみでの集団スリが増加中です。
◆ 旅行者の市内での移動方法
トラムと地下鉄が5~10分間隔で運行しています。タクシーはホテルで呼んでもらい、料金を確認してから乗りましょう。
◆ 英語のみで旅行は便利か
観光なら英語で十分です。標識に使われる簡単なチェコ語を覚えるとなお良いでしょう。
◆ 主な観光都市
プラハ:チェコ最大の都市にして、首都。
チェスキー・クルムロフ:美しい田舎町。入り組んだ石畳の路地や、カラフルな家がボヘミアの深い森に囲まれた中世の町。中世に河川貿易や手工業が発展しましたが、ナチス・ドイツや共産党の独裁政権の下、これらの伝統文化が否定され、町は荒廃してしまいました。しかし、そのおかげで近代化を免れ、今でも中世の街が残っています。
シンボルであるクルムロフ城は、プラハ城に次いで、チェコ第二の大きさを誇る建物です。城内には、バロック様式の宮廷劇場や美しい庭園があり、塔の上からの街並みが一望できます。アクセスはプラハから電車で約3時間半です。
ブダペスト:ドナウ川の両岸にまたがる美しい都市。ドナウ川西側のブダ地区と、東側のペスト地区からなります。夜になると、川岸に連なる壮麗な歴史的建造物と両岸をつなぐ鎖橋がライトアップされ、世界で最も美しい夜景の一つが広がります。